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図18 血液異常所見の年次推移(1991〜1996年)

 

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図19 好酸球増多症の年次推移(1991〜1996年)

 

(2) 血液異常(造血器腫瘍を除く)

 

血液検査の受検者118,773人中24,301人(30.5%)になんらかの血液学的異常を認めたが性差はない。このうち、好酸球増多症が17,374人(異常者の71.5%)を占めていた。この他、白血球減少症が2.5%、貧血が2.1%、血小板減少症が0.4%に認められた。これらの異常例については後日再検査を行うように心掛けたが、再受診率は必ずしも満足いくものではなかった。その理由としては、再受検の必要性の不徹底や受検のための交通費の困窮などが現地の意見として述べられている。

a) 赤血球系の異常

赤血球増多症は認められない。貧血は481名に認められたが、各センターでの有所見率は0.3〜0.5%でほぼ同じと考えられ、貧血の発症に地域差は認められない。このうち再検査可能であった症例は295名で、125例が正常化し、残りは貧血を持続しており、うち119名が鉄欠乏性貧血と診断された(表6)。

 

 

 

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