4 若者からみた理想の父親像は、家庭重視型が増えつつも、国際水準には達せず
図4
日本には“働きバチ”を称賛する気風があった。現代の若者からみて、「仕事よりも家庭を重視する父親」を理想と考える割合を国際的に比べてみると、フランスが92.5%と最も高く、次いでイギリス91.5%、アメリカ89.5%などとなっていて、日本は73.5%で最も低い。ちなみに日本について経年の変化をみると、20年前の40.0%から上昇しているが、世界の水準に比べれば、なお低い。
5 父親による家庭教育は不十分
図5
父親が家庭で過ごすことが多くなるとして、子に対する社会生活についての家庭教育がどうなっているのかについてみてみる。
「父親から生き方、行動の仕方、道徳などの社会生活についての指導を受けたことがある」若者の割合は、日本では約65%で、11か国中9番目となっている。
一方、日本の保護者で、「我が子の非行化防止に対し親としての自信をもっている」者の割合は、過去と比較して低下しており、年齢層別にみると、若年の保護者ほど自信の乏しい傾向がみられる。(次図)