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統計グラフでみた世界の中の日本(解説編)

 事業名 統計知識・思想の普及用テキストの開発に関する調査研究
 団体名 全国統計協会連合会 注目度注目度5


家族と若者

 

1 親の扶養意識が日本の若者には希薄、タイは最高

図1

年老いた親を養う気持の度合いを「どんなことをしてでも親を養う」と思う者の割合でみると、タイが77.0%と最も高く、次いでブラジル71.8%、アメリカ66.0%などの順となっていて、日本は25.4%と最下位にある。10年前は(タイは数値なし)、韓国が69.4%と最も高く、フランス、アメリカも50%余りの高さにあったが、日本はその半分程度の25.4%で、親を思う気持が希薄であることは、以前から変わらない。また、欧米の国では親を思う気持が高まっているのに比べ、韓国での急落は対照的である。

 

2 加齢とともに介護を必要とする人が増え、家族の絆は大切

図2

高齢者が介護を必要とする状態になる確率を調べてみると、厚生省「厚生白書」(1999年版)によれば、各年齢層ごとの要介護者の割合は、65歳〜69歳は3.5%、70〜74歳は6.5%であるが、80〜84歳では22.5%、85歳以上になると44.5%にもなると推計されている。つまり、65〜69歳の高齢者で介護が必要になる人は28人に1人、70〜74歳では15人に1人であるが、80〜84歳では4.5人に1人、85歳以上になるとほぼ2人に1人にもなる。このように、加齢とともに確率は急速に高まっている(「医療・介護」24頁参照)。

この介護を必要とする高齢者は、どこで介護される可能性が大きいのか。厚生省「国民生活基礎調査」(1998年)等によると、65歳以上平均でみて、在宅で58%、病院で17%、特別養護老人ホームで15%、老人保健施設で10%の人が介護されている。2000年4月からの介護保険でも在宅介護サービスが重要な分野となっている。今後とも、家族の絆は大切である。

現状では、多くの高齢者が在宅で介護を受けており、それは家族に大きな負担を与えている。

家族の介護や看護のためにそれまでの仕事を辞めたり転職した人は、総務庁「就業構造基本調査」(1997年)によると、97年の1年間で12万5千人にのぼる。そのうち辞めた人は男性1万1千人、女性9万人、転職した人は男性7千人、女性1万7千人となっている。

 

3 高まる独身志向

図3

近年感じられる若い男女の独身志向を「結婚しなくてもよい」あるいは「結婚しない方がよい」と思う者の割合でみると、98年ではイギリスが67.0%と最も高く、次いでスウェーデン64.9%、フランス59.5%などとなっていて、日本は27.5%と一番低い。これを過去と比較すると、日本では10年前が13.7%であったから独身志向が急速に進んではいるが、国際的にはまだ低い。ちなみに、独身志向について男女別にみると、次表のとおり、多くの国で女性の方が強く現れている。日本や韓国の男女差は明瞭である。このような意識は、晩婚・生涯未婚増をもたらし、日本には未(非)婚の母が育ち難い風土もあって、将来少子化を促進するおそれがある。現状において日本の女性について、平均初婚年齢・生涯未婚の推移をみると、下図のとおり、傾向がはっきりと見える。

 

男女別結婚観(1998)

028-1.gif

資料:総務庁「第6回世界青年意識調査」(1998)

 

女性の平均初婚年齢(日本)

028-2.gif

 

 

 

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