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図4

6 貧富の差は、日本は少ない方、しかし差は拡大しつつある

各国の家計における貧富の格差について、国際比較をしてみると、時点がやや古く、しかも不揃いではあるが、アメリカが7.0倍と最も大幅な格差であることがわかる。次いでイギリスが5.1倍、イタリアが4.9倍などとなっている。日本は3.9倍で、貧富の格差は主要国の中ではドイツに次いで少ない(参考1)。

しかし、日本について同じ指標の経年変化をみると、下表のとおり、次第に格差が広がりつつあることがわかる(参考2)。

 

日本の所得格差の推移

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(参考1)家計における格差とは別に、勤労者の賃金(男性)についての格差でみても、97年の時点で比較して、やはり日本はドイツに次いで貧富の格差が小さい。(経済企画庁の試算による。日経新聞記事参照)

 

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(参考2)4割の人が所得・収入の格差が拡大したと感じている

図3

今後、自由な競争社会になり、能力主義的な賃金制度を重視する企業が増加すると、所得格差拡大も予想されるが、この動きを個人はどう認識しているのだろうか。経済企画庁の「国民生活選好度調査」(1999年)によると、所得・収入について、4割の人が10年前と比べて格差が拡大したと思うと考えている(次図)。

年齢別では30〜40代では約5割が格差は拡大したと思い、2割超が縮小したと思うと考えている。50代では拡大と縮小ともに、3割半ばとなっている。(国民生活白書による)

 

(1) 年齢計

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(2) 年齢別

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資料:経済企画庁「国民生活選好度調査」(1999年)

※「次の項目について、あなたは、その格差が、10年前と比べて拡大したと思いますか、それとも縮小したと思いますか。イメージで答えてくださって結構です。」という問における「所得・収入」に対する回答

 

 

 

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