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統計グラフでみた世界の中の日本(解説編)

 事業名 統計知識・思想の普及用テキストの開発に関する調査研究
 団体名 全国統計協会連合会 注目度注目度5


少子化・高齢化

 

1 主要先進国の出生率の推移

図1

先進国の出生率は1950年には女性1人当たりの子供数が2.8人であったが、現在では1.6人まで低下した。今後はわずかながら上昇し、21世紀半ばまでには1.8人になると予測されている。開発途上地域では50年にほぼ6.2だった出生率が、99年には3弱になり、2045年には2.1未満にまで下がると見込まれている。先進国の出生率に関しては、希望する子ども数が減らない限り、結婚年齢の上昇傾向が止まれば出生率の低下が止まるという考え方がある一方で、置き換え水準(長期的に静止人口を維持する水準)以下の出生率はすでに定着したものであり、望ましい家族の規模(子供数)が小さくなっているという考え方もある。

今日、低出生率は先進国共通の現象であり、日本は最も出生率が低いグループに属している。

 

2 主要先進国の平均寿命

図2

世界の平均寿命は50年の46歳から今日では66歳に延び、2050年には76歳になると推測されている。日本は70年代に入って世界の長寿国の仲間入りをし、70年代後半以降男女とも世界一の長寿国となっている。

日本では戦後における公衆衛生水準の向上や、医療提供体制の充実、医学・医術の進歩、生活水準の向上等から、すべての年齢階層で死亡率が低下した。死因別死亡率も悪性新生物(がん)を除いて全体的には低下傾向にある。特に結核や脳血管疾患については、死亡率が大幅に低下した。「不治の病」といわれたがんについても治癒率の向上がみられた。その結果、この50年間に平均寿命(0歳の平均余命)は男性で約27年、女性で約30年も伸びており、98年の平均寿命は男性で77.2歳、女性で84.0歳と、ともに世界の最高水準となっている。平均寿命の伸びに対する年齢別死亡率低下の貢献度をみると、70年頃までは乳幼児死亡率の低下が、その後は高齢者の死亡率低下の貢献度が大きい。特に90年代以降の平均寿命の伸びの約9割は高齢者の死亡率低下によっている。

HIV/エイズはアフリカにおける死因の第1位であり、世界全体では第4位の死因である。HIV/エイズの影響を最も強く受けている国々では、死亡率が上昇し、平均寿命が急速に短くなっている。成人のHIV感染率が10%以上の9か国の平均寿命は48歳と推定されており、エイズがなかった場合よりも10年も短い。しかし、これらのどの国でも人口減少の見込みはない。世界最大のHIV/エイズ蔓延国であり、成人の4人に1人が感染しているボツワナでは、平均寿命が80年代後半の61歳から今日では47歳に短縮し、2005-2010年の間には38歳に急落すると見込まれている。

 

3 主要先進国の高齢化率

図3

2000年における65歳以上人口の総人口に占める割合はイタリア(18.2%)、ギリシア(17.9%)、スウェーデン(17.4%)、日本(17.2%)、ベルギー(16.7%)、ドイツ(16.4%)、イギリス(16.0%)等で16%を超える見込みである。

 

4 高齢化社会

高齢化に関する問題は、この冊子の「貯蓄」、「社会福祉と負担」、「年金」、「医療・介護」、「家族と若者」等の項で大なり小なりとりあげている。

この項では、他の項でとりあげない問題を抜き出して、参考として整理した。

(1) 高齢化が進むとその家族構成がどのようになるのか。高齢世帯のうち単独者世帯は、95年には220万世帯であったのに対し、2020年にはその2.4倍の536万世帯にもなると予測されている(参考1)。

(2) 高齢世帯の年間平均所得は、「年金」の項で300万円を超えているとされており、相当な額に達しているようにもある。しかし、所得分布でみると、高齢世帯は、100〜200万円の人が極めて多い(参考2)。

なお、日本において県別にみた場合、出生率の高低と高齢化がどのような関係があるのか、コラム欄を設けてみた。

 

 

 

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更新日: 2019年5月25日

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