「ちびっこサマーチャレンジ富士登山」は、加茂川町の将来を担う子供たちが、日本一の富士山に挑戦して、大自然とのふれあいの中、日本一を成し遂げることの苦しさとつらさを乗り越え頂上に立った時の爽快感や苦しさのあまり途中で挫折した悔しさなど、さらに参加児童間の友情を深めたり、自分の可能性を見つけるとともに、自己を管理する能力を身につけることを目的として、平成2年の夏から、こども達も日本一の格調高いふるさとの町づくりをめざして、富士登山に挑戦しています。
毎回のことながら、寒さや、雨や風という厳しい気象条件の中、その上酸素も薄く、高山病という病気と戦いなからの登山となります。
富士登山に挑戦して10周年にあたる記念すべき今年、3年連続全員が登頂に成功するというすばらしい快挙となり、全員事故なく終えることができました。
これまでの10年間に500名の児童が富士山の頂上を目指して挑戦できたことは、チビッコ隊員の頑張りはもとより、ボランティアで参加していただいたリーダー隊員の献身的なサポートがあったからです。
リーダーの中には、農家の若者、警察官、看護婦さんやお医者さんなどまた、昨年から1回目に挑戦したチビッコ隊員もリーダー隊員として参加し、隊員も延べ253名となりました。
昨年から、インターネットを通じて全世界へ登山の様子を発信してきました。
そして、全国の皆さんから応援メッセージをいただき、隊員も大変勇気づけられました。直接参加したチビッコやリーダー隊員、登山を町にいながらインターネットやオフトークで応援した町民など、6,579名全員の力によって達成できたものと確信いたしております。
◇ 国際貢献・国際交流
日本一思いやりの心を育むことをねらいに、国際貢献を含めた「国際化の推進に関する条例」を制定し間もなく4年になります。
町民による国際化推進組織(KIO)が結成され、NGOサミットや、砂漠の緑化活動、また地雷撤去キャンペーンや中学生がフィリピンへのリコーダーを送ったり、直接持参し合同演奏をするなど、世界的な視野の中で互いに助け合い、支え合う心を大切にする町づくりを推進しています。
その他、町民が国際感覚を養う為、国際交流員による地域へ出向いて行なう出前地球クラブ(外国の料理を通じて文化等を学ぶ)や、歌をテーマにした英会話教室を開催し、子供から老人まで多くの町民に大変喜ばれています。
◇ 加茂大祭
930年の伝統を誇る岡山県下三大祭の一つ"加茂大祭"は、当地方に悪い病気がはやり、それを追い払う為におこなわれたと言われています。
祭りの形式は、寄せ宮祭りで、町内8つの神社から加茂市場の総社宮へ行列を整えて集合し、総社宮を交えた9社で大祭が盛大に行われます。
伝統的な祭りだけに厳格な決りがあり、大祭の1ヵ月以上も前から全ての神社で棒使いや、笛、太鼓、獅子舞、手拍子等について小学生は先輩の中学生や高校生の指導で大祭に向けて練習をし大祭に望んでいます。
当日、各神社の出発時間は午前2時〜午前7時で一番早いのは、化気神社。道中、神社同志の出会いや、出会い前の使者のやりとり、酒迎えの行事等を行なって、夜明けの道を総社へと繰り込んでいくものです。
正午までには、8社の全部が御入りが終了します。
昼からのお遊びや、御神幸などが大祭の最高潮の場面で、歴史のある祭典行事ですが、昼食時、河原やその他の広場の各社割り当てられた区域で、それぞれの家庭で丹精こめて作った弁当を広げて、祭に参加した供の人、招かれたお客さんなどと一緒に食べながら、また互いに酒を酌み交わしながら、交流がはかられます。