4. 第3セクター方式
1) 仕組み
第3セクター方式は、地域開発、都市整備、先端技術の育成・支援、地域活性化対策・支援、地域の教育・福祉支援など多岐にわたる様々な分野で設立され、活動し、一定の成果を上げている。各分野での事業について、民間の事業ノウハウ等を活用しつつ、民間事業者と公共セクターが共同出資し、設立した半官半民の法人であり、事業目的に沿った事業展開を行う方式である。すなわち、公社、協会、株式会社等の名称にかかわらず、商法(狭義の意味)、民法(広義の意味)に基づく法人であり、公共と民間の両者の共同出資で設立したものである。
2) 特徴
特徴としては、公共にとってまちづくり上の必要性はあるが単独ではできない事業とか、公共と民間とが協力しあい必要性を認識し計画した事業等、公共と民間の中間分野の事業を経営目的に公共と民間が共同出資の合弁として多種多様な事業展開ができるものであり、基本的にはすべての分野で成立する方式である。これまで第3セクターは、鉄道・空港ビル等の交通基盤整備、都市基盤整備、市街地再開発、観光リゾート開発、多目的複合商業施設、文化スポーツ施設、地域産業の育成・振興、先端技術開発、環境・資源保全など、多種多様な事業分野でソフト・ハードの両面で活動している。