われわれとしては法律で定められた仕事は、もちろん十分ということはまったく言えませんが、少なくとも先程申し上げたように、出発点をつくるところまでは一応やり上げたと思っています。六団体が一致して要請された問題については、一応各省庁と全部折衝をやってきたつもりでおります。
したがって、私どもの方から、「われわれの任期を延ばしてくれ。もう少し長くやりたいんだ。やるべきことがこれこれこういうふうにある」というようなことを申す気持ちはありません。ただ、これはやはり政府なり国会がお決めになることですから、政府なり国会なりから、「そこまでそうやったんだから、今度はこういうことをやれ」という法律なり、命令なりを受ければ、それはそれでわれわれとしては検討して進めていきたい。このように考えているわけです。
■自己決定・自己責任の進め方
【横島】ありがとうございました。まさに続くか、続かないか、いつまで続けるかということのエネルギーは、皆さんの手に委ねられている。こういうことであろうと思います。それが政治を動かせば、まだまだ先まで委員会も続行するだろうし、分権の深みも増すだろう。こういう図式だろうと思います。
さて、お約束の第二ステージ。今、西尾先生がちらっと触れられましたが、まさに自由裁量権をどう行使するか。それは言われるところの自己決定、自己責任のフィールドと深く関わります。これをどうこれから現場で運用すべきなのかについて、再度、西尾先生から基本的なご提案と言いましょうか、自己決定権というものを、自由裁量とはいえどのような例示をもって考えればいいのか。その方向ヘガイダンスをお願いできませんでしょうか。
【西尾】それでは最初に諸井委員長が学校教育関係の例を一つ、二つ挙げられましたので、その点からお話申し上げたいと思います。