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そういう価値観のズレというのが、まだまだ、地元にあって、その辺が都会の人のある意味で健全な要求とミスマッチがあるなっていう気がしています。その辺を、我々が、農学部でね、農村計画学なんていうのをやっているんですけども、もう少しその辺のところを解明して、どうしたら農山村が生き生きできるのかをやっていかなければいかんなあ、と自覚をしているところです。

 

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藤岡−河原さん最後に、どうぞ。

 

河原−先ほどから、井元さんのお話なんか聞いておりますと、生産者というか第一次産業の人が、いかに今の時代を生きていくための知恵というか、そんなこととして、私は聞いたんです。

私たち消費者が、もっと、自覚しなければいけないんでなかろうかな、と。そこにやっぱり生産者と消費者との−先ほどから調和という言葉がでていますけれども−生産者と消費者とがやっぱりいろんな面で調和のある生活をしていかないかん。そのために今まで私達がやってきたことは、−私たちは純然たる消費者ですからできた物を買います。そしてそれを生活で使って、最後にそれはゴミになって捨てます。そしたらそのゴミの処分をいかにするかいわゆるリサイクル面ばっかり力入れてきたように思うんです。やはりこれからはいわゆる、入り口と出口があると思うんです。生産という場面は物の課程からいうたら入り口で、それがずーっと生活で使われて、ゴミになっていくのが出口、その出口を捨ててしまったらもったいないということで私たちは古紙回収したり、いろんなリサイクル、先ほどペットボトルがでましたが−学生が、じゃあ、これ捨てますかって言うことはこれはリサイクルの事しか考えていない−買わなければいい、中身だけ買えばいいんですね。そうだと思うんです。

それがうまくいってるのは京都の生協、このミネラルウォーターを中身だけ買いよんです。中身買ったら、2リットルが120円で買えてるんです。半値で買えてるんですね。だからこれから私たちは、入り口の運動をしていかなければいけない。で、これは出口の運動ばっかりしています。私たちは。そのリサイクルは出口の運動だったらね、−二酸化炭素の削減が17%なんだそうです−それを中身だけ買う、野菜にしても土の付いたレンコンまでトレイに入れてあります。トレイを要らない運動をするとします。そういう入り口の運動をしたら−二酸化炭素が50%減るっていうんですね。−だからそういう環境を私たちは大事にしていく。それがやはり生産者のほうに対しても、それがこれからはプラスになっていくし、先ほどの、お話を聞いておると、20年先に、我々の生存がどんなかしらっていわれる、極端にいえばそういう話もあるわけなんですね。

 

 

 

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