藤岡−井元さん、千賀先生が少し、前触れをやっていただいたような感じになったんですけどももう少し、漁業者とスキューバダイビングとの繋がり、あるいは町の活性化とそれをどうつなげていこうとされているのか、もう少し具体的なことをお話し願えませんか。あるいは企業秘密に属するところはここでは言えないかもしれませんけれど。
井元−あの、企業秘密なんか全くありません。というのは隠すっていうんで、儲けたろか、これを明かせば取られる、利益がね、少なくなるって、ほんとにちゃちな根性で企業秘密っていうんがでてきたんじゃないですか。全部明かします。
あの、なんで、スキューバダイビングかって言いますと具体的には、立松先生がね、こうおっしゃったんです。「自然には無駄がありませんよ」それを実践したいんですね。じゃ、どうするか。牟岐町では、どことはいいません。一部ですね、要らぬお金をつぎ込んで、それが、真っ赤っかの赤字、建物たくさんあります。牟岐でいいましょうか、例とりましょうか。温泉があります。それから貝の家もあります。これ以上言いよるとね、誰かが来とったら困るので言いませんが。それ、徳島市でないと言えんでしょ。機能していない、死んでいる、流れてない、ていうんがたくさんあるはずじゃないですか。まず、牟岐にあるものでそういう物を全部使い切る。それで、スキューバダイビングと組み合わせていく。で、私たちは明日、牟岐町で地域がひとつになってスキューバダイビング事業を町みなさんで、手作りでやろうよ、ということで、今日のテーマとたまたま同じことなんですが、ディスカッションをやります。講演もやります。よければ見に来てください。もっと詳しくやります。それは企業秘密じゃないんです。全部町民のみなさんにどうですかというようなことで、やります。その時にもうひとつ、みなさんに、これは、ということですが、今まで私ところの、漁師の海女さんは、「スキューバ、イコール密漁」って言ってたみたいです。密漁者。確かにね、スキューバちゅうのは、こっそりと来て、ごっそりアワビを持っていきよったんが大半だったんです。「スキューバ、イコール密漁」そういう関係がずーっと流れてきとったもんですから、スキューバを止めてきたんも私なら、今度、やらんかって言うたんも私なんです。
要するにスキューバの生かし方をどうするか。今までは生かしきれなかったから、別角度から、じゃあ生かそうか、牟岐町にもじゃあそういう無駄なもの、死んだものちゅうのがあればね、全部それを生かしきろうや。お金がないんです。お金がないんやったら血を出そうよ。っていうことであるもの全部組み込んでいく。だから、それが現実になってくれば非常にありがたいということで、1足す1は、5・6・7にっていうのが大前提なんです。で、これが調和だろうなあって私は今頑張っておるんですが、そのひとつがね、今言いよったように、全部施設を生かします。