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1995年12月に業界で初めてリサイクルパーツ使用商品を市場に導入しました。

1997年11月には海老名事業所に新たなリサイクルラインを設置し、新商品の製造ラインに接続され、一元化されております。

これらの活動により、リサイクルパーツ使用商品は、1998年度にはデジタルカラー機も含めて27機種へと広がり、部品使用率は、部品点数で約40%、質量比で65%を達成しています。

4]プラスチックのリサイクル

1998年に素材メーカーの宇部サイコン(株)と共同で、プラスチックのリサイクル技術を確立しました。現在リサイクルプラスチックを使った部品を「DocuCentre」シリーズ、「DocuColor」シリーズ、「Able」シリーズなどに用いています。

(5)事業所環境

1]環境マネジメントシステム

当社は創立以来、近隣地域に悪影響を及ぼさないように環境管理活動を進めていましたが、地球環境問題をも視野に入れた幅広い環境テーマへの管理システムとして、ISO14001を導入しました。1997年には国内全生産事業所と韓国の関連会社が取得し、1999年に非生産事業所として、富士ゼロックスオフィスサプライが取得しました。

2]エネルギー管理

海老名、竹松、岩槻および鈴鹿富士ゼロックスの4事業所から排出される生産高当りCO2量を1995年より毎年3%削減することを目標に活動してきました。エネルギー消費効率の高いプラントの新設、空調の省エネ運転、クリーンルームの省エネ運転、エネルギー消費の徹底した管理により、1990年度を基準として1998年度までに20.7%の削減を達成しました。

3]化学物質管理

化学物質管理に対して当社は日本企業の中では早い時期から取り組んできました。1998年にイントラネットのシステムとして化学物質安全データシート(MSDS)システムを構築しました。現在780種の化学物質に対しMSDSが作成されています。化学物質に関する正確なデータを整備し、リスクマネジメン卜としての化学物質管理を進めています。

4]大気汚染防止と水質汚染防止

排出管理に対しても厳重な監視体制をとっており、生活環境項目(水素イオン濃度、COD、BODなど)について県条例よりも厳しい基準を設け、主体的に監視を行っています。

5]廃棄物マネジメン卜

当社は廃棄(埋立)ゼロを目指して、総合的な資源循環型モデルの構築を進めています。竹松事業所は97年に再資源化率100%を達成し、海老名事業所、岩槻事業所における1998年度の再資源化率は、それぞれ98%、および94%でした。平均で98%を達成し、廃棄ゼロ・100%再資源化まであと一歩に迫りました。

(5)企業行動

1]グリーンオフィス活動

1991年にオフィスの古紙南収「フェニックス運動」を開始。さらに1994年にReduce、Reuse、Recycleの「3R運動」により、対象を紙以外にも広げ、両面コピーの普及、紙コップなど使い捨て容器の廃止、缶・プラスチック容器・包装材などの分別回収など、日常のオフィス活動における環境対策に進みました。

 

 

 

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