資料:役場照会資料より作成
イ 健康・環境をキーワードとした農産物などの高付加価値化
既に第1章で述べたとおり健康や環境問題は人々にとって身近で最も関心の高い事項であり、今後の農業において「健康、安全、環境にやさしい」などの要素がますます重要になってくるものと思われる。
綾町や丸森町の有機農業認証制度に見られるように、先進的と思われる事例において、こうした消費者のニーズを把握し、地域の農産物に安全、安心という付加価値をつけて直販所やアンテナショップ、生協などを通じて市場に送り出す取り組みがみられる。行政は条例や要綱などを整備して審議会から実践農家に至るまでしっかりした推進体制を確立し、また、事務局及び意思決定機関として主体的に事業を実施している(図表4-10)。
中球磨においては、恵まれた保健、福祉の地域資源を活かして「健康・福祉」を主要な戦略として位置づけたうえで、地域に点在するアイガモ農法など有機農業実践農家を活用しネットワークを広げたり、上村の堆肥センターを活用することにより、こうした農産物の高付加価値化事業の推進が可能になる。