呉市の地質や海象等の特性やメガフロートに関する技術面及び法制度面での整理をとおして、新たな場の創出方法としてメガフロートが選択肢の一つとなりえることは、前年度調査で検討している。メガフロートの特長である内部空間の確保性などを考慮すると、メガフロートの導入によって図表1-21にイメージするように避難者や応急活動要員の受け入れなどをはじめとする人流系の防災拠点としての役割の追加も期待される。また、内部空間の利用による防災物資の備蓄なども比較的容易に実現可能と考えられる。
つまり、呉港が災害時に要請される物流・人流のトータルな役割を担う港湾防災拠点として機能するためには、メガフロートの導入が有効であると考えられる。