2]陸路の寸断に備えた海側からの救授への配慮
・阪神・淡路大震災の教訓を踏まえて、港湾防災拠点の整備計画など海側からの救援を重視した計画づくりが進展している。その概要を図表1-14に整理する。
・例えば、兵庫県の場合、太平洋側に市街地が面的に広がっているため、海側からの救援を重視した拠点整備が位置づけられている。
・また、港湾防災拠点のケーススタディとして、伏木富山港・酒田港での整備構想が検討されている。特に、伏木富山港の背後地は、図表1-12にイメージするように北アルプスから連なる山稜が海岸線近くまで達しており、大規模地震時には、周辺から孤立する恐れがあるとの認識から、外からの救援を港湾が中心に担えるような検討がなされている。