2) 観光ルート
○ 9割が白浜町を目的地とし、6割強が“白浜町のみを訪れる1泊客”。他地宿泊者は2割弱で、前・後泊ともに「紀伊勝浦温泉」が最も多い。
○ 利用交通機関は自家用車が6割強、JRが3割弱で、時間的なゆとりからか、ほとんどの年代で日帰り客よりもJR利用が高い。
○ 白浜町の入・出ルートはともに「京都、大阪、中・四国〜和歌山〜御坊」が8割前後。
・ 回答者の9割(90.3%)が本町を目的地とする人で、本町までの交通手段では「自家用車」(62.4%)と「JR」(32.6%)が多く、高齢者で「自家用車」よりも「JR」の利用が多いことや、その他の年代においても子連れ家族の比率が高い30代を除いて「JR」利用が3割台を占めており、宿泊客ならではの時間的ゆとりが窺われる。
・ 本町の入出ルートは、入・出ともに「京都、大阪、中・四国〜和歌山〜御坊」が8割前後(入85.7%、出78.7%)を占め、入・出同ルートの利用者がほとんどである。また、旅行全行程の宿泊日数をみてみると、「1泊」が6割以上(62.2%)を占め、次いで「2泊」が3割弱(27.2%)であり、“白浜町のみを訪れる1泊客”が主体となっている。当地以外での宿泊の有無では、2割弱(18.7%)の人が他地でも宿泊しており、前・後泊ともに「紀伊勝浦温泉」が最も多く(6票)、日帰り客に比べて周辺観光地へ足を伸ばす人がやや多くなっている。
3) 白浜町における観光活動
○ 主たる観光活動は「温泉浴」と「自然風景を見る」。日帰り客に比べて味覚体験、特産品購入はやや高い傾向が見られるが、自然体験、歴史・文化体験はほとんど行われていない。
○ 「三段壁」、「千畳敷」、「アドベンチャーワールド」は観光ポイントとして定着しているが、「白良浜海水浴場」は海水浴目的客が日帰り客ほど多くないことから半数に満たない(4割強)の立ち寄りにとどまる。また、日帰り客同様に歴史・文化系施設や椿温泉に立地する観光施設への立ち寄りは弱い。
○ 日帰り客1人当たりの消費額は、おおつかみではあるが、飲食費4,704円、土産代3,552円と推計され、日帰り客よりもそれぞれ約200円、約1,000円高い。