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6. 調査結果

 

1) 属性

 

○ 7.5割は近畿圏在住者で、その中心は大阪府(4割強)であるが、日帰り客に比べて東海、関東在住者がやや増加。

○ 男女比5.5対4.5、年齢別では30代、20代を中心に(2〜2.5割)20〜60代までの幅広い層で構成。

○ 職業は会社員を主体(4割弱)に自営業、主婦が多く、日帰り客と比べて会社員、主婦の増加、学生の減少が顕著。

○ グループ形態は3〜5人あるいは2人の子連れ家族や夫婦。

○ 年齢により次のような宿泊地点、利用宿泊施設の異なりが見られる。

□ 60代以上で椿温泉宿泊客の比率が高まり、70代以上では白浜温泉宿泊客を上回る。

□ 白浜温泉宿泊客が大半である10〜50代では、ホテル・旅館の利用が主体であるが、20代で民宿、40代で会員制宿泊施設の利用が比較的高い。

 

・発地は、府県別では「大阪府」4割以上(41.4%)を占め、次いで「兵庫県」(12.1%)、「京都府・滋賀県」(10.2%)が1割程度で続く。地方ブロック別では、近畿圏(大阪府、京都府、滋賀県、奈良県、兵庫県、和歌山県)が全体の75.8%を占めるが、日帰り客に比べてシェアは落ちており、「関東地方」(日帰り客1.4%、宿泊客7.8%)と「三重県・岐阜県・愛知県・静岡県」(日帰り客1.4%、宿泊客7.0%)の比率がやや高くなっている。また、「和歌山県」も10ポイントほどの減少となっている。

・男女比は概ね5.5対4.5で、日帰り客より若干女性の比率が高くなっている。年齢別では、30代(24.6%)、20代(21.4%)を中心に20〜60代まで大差なくみられ、日帰り客に比べて幅広い年齢層で構成されている。一方、日帰り客で2番目に多かった10代は80代(0.8%)に次いで少ない層(1.2%)となっている。

・性・年齢別に見た宿泊地点、利用宿泊施設の違いをみてみると、性差は見られなかったが、年齢別では、60代以上で椿温泉宿泊客が著しく増え、60代で45.2%、70代で58.8%、80代で100.0%と、70代以上では白浜温泉宿泊客を上回る結果となっている。また、白浜温泉宿泊客80〜100%を占める10〜50代では、ホテル・旅館の利用が主体であるが、20代で民宿利用客、40代で会員制宿泊施設の利用が比較的多い。

・職業は、「会社員」(38.0%)が4割近くを占め、「自営業」(18.6%)、「主婦」(16.9%)と続く。日帰り客に比べて女性比率がやや高まったこと、年齢層が広がったことにより、「主婦」と「会社員」は10ポイント前後の上昇となっている。一方、10代の減少により「学生」は日帰り客の34.8%から2.5%へと大きくシェアを落としている。

・同行者数は、「3〜5人」(45.0%)と「2人」(39.9%)が圧倒的に多く、日帰り客と同じ傾向であるが、グループ形態では、「子連れ家族」(35.4%)や「夫婦」(29.3%)といった家族連れが6割以上を占め、日帰り客で半数以上を占めていた「友人、知人」は、若年層の減少により2割弱(18.8%)まで減少している。

 

 

 

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