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21. 地域に大学があるということは、地域文化をつくるという点では大事なことだと思う。大学がある町というのは、町自身が落ち着く。他校との交流、学術の交流ということで街の文化的質が高まる。また若者がいると街が活性化する。中部圏に大学が出来るとすると、生徒の志気も上がる。夢を与えることが出来る。

22. 沖縄市は、沖縄国際大学など何回か大学を逃がしている。

23. ポリテクノカレッジ沖縄は、労働省の各種学校扱いだが、短大レベルと同等で就職率が高い。ニーズを得ている。出口(就職)の面倒見がよい。推薦は全県的だが、中部の人は多い。科学技術・生産技術を学ぶ面で琉球大学の次のレベルと考えている。競争率も高い。

24. 福祉・看護系学校では、医師会立の看護専門学校の倍率は5〜6倍である。県立看護大学、福祉学院など、いずれもニーズは高いと思われる。福祉関係に進学する者は本土に行く。レベルが高い。

25. リゾート地であることの強みを活かす。学術的なものを持ってくるのに有利である。シリコンバレー、シアトルにしても、気候と文化的環境がよいという背景があった。

26. 軍は5万人もいるのだから、一つのコミュニティである。しかし、うちなんちゅうは閉鎖的なので活用しない。中部は地域の特色に誇りを持つべきである。飛行機の整備にしてもアメリカから人を呼んでくるから金がかかる。しかし沖縄の基地にはボーイング社の人間が三十何名常駐している。嘉手納基地の中には空軍のアームストロング研究所というものもあり、米軍が誤射した劣化ウラン弾による環境汚染などについて調査している。また、気象モニターを商売にする人が沖縄にいない。開発に金がかかるものであるが、軍には必要なものである。沖縄にあるのに利用しない。

27. 軍が持っているものはたくさんあるが、利用するにしても窓口がわからない。また、基地問題に発展しやしないか、これ以上補助する必要がないと中央に思われやしないかと考えて利用しない。昔から貢ぎ物をしているようでいて、実は取ってくるものの方が多いというのが沖縄の商売のやり方。中国・アメリカにはお世話になったのだから、貢献もする。

 

 

 

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