共済事業のようである。基地の中の方が安い。外で消費するのは観光・民芸ぐらい。沖縄市の夜は面白いらしい。民謡酒場など。しかし、お土産は那覇で買い、西海岸のホテルに泊まる。エージェントがリベートをもらえるところに観光客を連れていってしまう。
5. “芸能大学”。芸能人の100%近くがアマチュアからスタートしている。芸能を発見し、芸能家として自立している人は、りんけん、喜納昌吉ぐらいしかいない。こうした人を輩出する下地づくりが大切。実演家ばかりで理論家がいない・理論がない。
6. 沖縄を代表するものを外にアピールするための下地づくりをする場所であるなら、大学新設も可。基本的なものをちゃんと学ぶ芸能家を育てる場所であるべき。古典音楽や舞踊も同じ。また、芸能・文化の成果をメディア化し(例えば、CD化、ホームページなど)各地に発信するうえでは、コンピュータ(情報技術)も必要。
7. ここらで、ロック音楽をしている人々は、ローカルなものを実践している(沖縄を発信している)。県立芸大は、沖縄の古典的なもののみ対象としており、民衆がやっていることは大学のテリトリーでないという考えが残っている。
8. コザでないと生み出せないものを生む学校、このことが大事。雇われて生活するのでなく、例えば音楽についていえば、学生のCDを学校が販売できるような大学であるべき。学校としての活動・事業を、体系化・メディア化すべき。施設・設備などのハードより、ソフトに金をかけるべき。また、何にでも使える広場がある大学だとよい。
9. 情報の世界に地域限定はない。沖縄に対する国策として、沖縄情報産業がある。やっておかなければ次はない。できたあとのフォローも考える。
10. 伝統から一歩も出ないままで、発展させる工夫をする人が少ない。したがって、芸能でも、街の演奏家で終わっている人が多い。時代にのった・時代を敏感に組み込んだ表現方法で、新たなものを創造する場や機会が必要。“ちゃんぷる文化”という言葉・表現は、うわべだけのもの。若者が飛びつくようなもののみにすぎない。文化を語るなら、基地問題も含め、現実にそった話をすべき。