日本財団 図書館


(イ) 地元商店街整備と大学関係者とのニーズ

小杉町は、富山市と高岡市の中間地点に位置しており、両都市のベットタウンとして開発が進んでいる。そのような背景から、同町内の道路沿いは、郊外型の商業施設が立地されており、大学関係者や学生ニーズにあわせた施設整備を商業立地者としても意識して進めているのではないかと思われる。

(ウ) 地元業者の購買状況

本大学の飲食、書籍、文房具などについては、基本的に地元調達を心がけている。また、大学構内の清掃などについても地元清掃業者に業務委託しており、大学立地が地元の産業振興面において、良い影響を与えていると考えている。

 

エ 地域住民の学習提供

 

(ア) 学習提供機会

同大学では、開校当初から大学内や県内市町村の連携による各種講座を開講しており、毎年、1,000名前後の参加者がある。また、リカレント教育についても、平成4年度から大学内の施設・機器を利用しながら学習機会を地域に提供している。

図書館や体育館、グランドでの大学施設については、地域住民に広く開放しているほか、他大学の有名教授などの特別講演を開催し、地域住民の自由な聴講を行うなど、地域にひらかれた大学を目指して各種事業に努めている。

(イ) 地元行事・イベントなどへの参加

開校当初から、小杉町の「みこし祭り」に学生が参加しているほか、同大学の吹奏楽団や合唱団が県内の小学校の文化祭などでにおいて演奏や合唱などを行っている。また、同大学の留学生も地域での各種行事などに積極的に参加している。

(ウ) 大学進学率・地元就職率

本大学の県内出身者は5割程度であり、地元就職率は4割程度である。なお、県内大学との合同による就職説明会などは一切行っていない。また、県内高校の推薦枠は10名程度である。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION