ア 大学設置への取組の経緯
(ア) 設置構想
昭和56年9月に富山県が設置した「富山県高等教育機関整備推進委員会」が発端である。委員会設置の背景は、1]経済・産業からの高学歴人材需要が拡大していること、2]18歳人口の増加に伴う高等教育機関の学生収容数の限界であること、3]県民の高等教育受容要求の高さに対して大学・短大の設置数や入学可能学生数が他の地方公共団体に比べて少ないこと、などである。その後、昭和62年3月に同委員会で「富山県における新大学の基本的なあり方について(提言)」をまとめ、県による大学の設置に至った。
小杉町に県立大学が設置された理由は、昭和37年に同町に県立技術短期大学が設置されたことが大きく影響しており、上記委員会での新大学設置に関する提言を踏まえ、同敷地内に新たに4年制大学を設置するに至った。