カ 今後の裸題その他
少子化という現在の社会情勢の中では、今後の学生数の確保が最も重要な課題となる。
土佐山田町との関係は、大学としては稀にみるくらいうまくいっているが、地域住民からは、学生のゴミなどのマナーについての問題や、夜遅い時間まで騒いでいることについての苦情が寄せられている。大学側は、地元の代表者と話し合いの場を持たないといけないと感じている。
大学院には世界的にも珍しくわが国では初めての「起業家コース」を設置している。元松下電器産業(株)副杜長の水野博之氏をコース長とし、隔週の土・日曜日に開講している。セミナー及び特別研究は夏季、冬期等に集中して行い、テレビ会議式の遠隔授業も行うので、東京・大阪で受講できる。現在在籍している17名は、全員社会人である。
平成9年開学のため、まだ卒業生の就職状況などについての結果は出ていないが、新設で、いわば後発の大学であるため、独自の方法で就職活動を展開している。インターシップ制度といって3年生の夏休みに2週間、学生を企業に派遣し、教員が見に行く制度を作っている。また学生の就職については教員も、事務局と一緒に「企業交流推進プロジェクトチーム」を組織して、教授とか事務という肩書きをはずしてプロジェクトマネージャーという共通の名刺を持って企業に売り込みに出かけている。一方、大学側としては、工科系大学は6年一貫教育であるとの考えから大学院への進学を勧めてもいる。