会津大学設置認可まで
国、すなわち文部省、自治省との協議は、いわゆる基本方針決定段階以前の早い段階から随時行ってきたが、文部省への申請の前に自治省への協議を終了する必要があったため、平成3年度は、幾度となく財政面、定数面などに関し協議を行い、平成4年2月、自治省(財政局調整室)との協議を終えることができた。
文部省との事前協議においても、初期的には、いわゆる新高等教育計画との関連や人材育成の分野の特定、また、学生確保見通しなどについて十分な検討を要する旨の指導などであったが、次第に、基本構想、基本計画と内容が細部に及ぶに伴い、新大学の内容全般にわたる専門的側面からの指導もあり、文部省担当者との間で密度の高い協議が続くこととなった。
自治省との協議も終了し、詳細なカリキュラム内容等も固まり、専門委員会及び設立準備委員会での意志決定を経て、平成4年4月28日、「会津大学設置認可申請書」を文部省に提出した。この際、併せて「福島県立会津短期大学産業情報学科設置認可申請書」も提出されている。
平成4年12月21日、大学設置・学校法人審議会からの答申を受けて設置認可書が交付されることとなり、國井学長予定者も上京し、文部省遠山高等教育局長から佐藤知事が設置認可書を受け取り、個々に平成5年4月の会津大学開学が確定したのである。
