そのために“中部はひとつ”という共通認識の培養が必要であり、「快適・創造・活力を基調に21世紀にはばたく中部」をめざして努力していく、とされている。
また、「経済基盤はひとづくり」という観点から人材の開発育成を重視し、地域産業、観光、文化、商業ごとの多様な研修会、懇談会、視察研修などを計画的に推進するとともに、異業種間の交流を深め、地域経済基盤強化の原動力としての人材育成を促進するとしている。
(4) 中部圏の振興開発事業
ア 中城湾港新港地区開発
中城湾港新港地区は、沖縄の物流加工の拠点ゾーンとして整備が進められており、第?期埋立では工業用地、港湾用地を中心に180haの土地造成が整備され、また水深13m、10m、7.5m、5.5m岸壁が整備された。第?期、第?期埋立計画においては、工業地区だけでなく流通関連用地やテクノパークも計画されており、2000年に完成の予定である。これまでに、第1次分譲で13.8ha、第2次分譲で3.0ha、第3次分譲で17.4haの合計34.2haが分譲された。
また、特別自由貿易地域及び情報通信産業特別地域に指定され、物流加工関連産業、情報通信産業の立地が期待されている。
イ 北谷町美浜地区開発(アメリカンビレッジ)
北谷町の美浜地区をアミューズメントゾーンの形成、国際性豊かな海浜レクリエーションを進めているものであり、沖縄本島における一大商業ゾーンとなりつつある。また、本地区をスポーツ・レクリエーションゾーンとして整備し、住民が気軽に参加し、交流できるスポーツの場を創出するとともに、町内外からのスポーツ団体の合宿やメジャーなスポーツ大会などを通して町全体の活性化へと結びつけていくものである。また、本地区を含む北谷町の西海岸は観光振興地域に指定されている。
ウ 宜野湾市コンベンション地区開発
宜野湾市は、沖縄コンベンションセンターを核としたコンベンションリゾート都市づくりを目指した都市づくりを進めている。中でも、西海岸地区においてコンベンションリゾート機能の拡充を進め、経済活性化の拠点整備を図っていくことを、宜野湾市新総合計画で定めている。
エ 東部海浜地区整備
本計画は、中南部の活性化を図るための戦略的プロジェクトとして、東部海浜地区整備を位置づけたものである。亜熱帯海洋性の自然や静穏な海域などの立地特性や中城湾港新港地区で展開されるトロピカルテクノパークなどを最大限に活用しながら、中部圏の魅力を高め、県の進める国際交流拠点、国際規模の観光保養地を形成することを基本目標としている。