4 土佐市、春野町における介護保険に向けた福祉施策について
高知県は、別表のとおり、介護サービスの中で療養型病床群の比率が高く、過去に行われた保険料の試算も、国平均の2,500円に比べて県内平均で3,800円と割高であった。また施設介護の比率が高いため、施設入居者の中で自立、要支援と判定され、施設から出す必要がある高齢者が1,362人(全体の12.9%)存在する。それらの高齢者の受け皿をどうするかが、各市町村では重要な課題となっている。そこで、土佐市と春野町の取り組みを参考に、各市町村の代表的な対応策を検討していく。
(1) 土佐市の介護保険実施に向けた取組みについて
ア 土佐市の状況(平成10年10月1日現在)
人口31,440人 内高齢者7,367人 (高齢化率23・4%)
在宅における要介護者538人 施設入居者477人
施設入居者477人中 自立・要支援64人
現行特別養護老人ホーム 116人 → 計画100床
老人保健施設 55人 → 70床
療養型病床群等 306人 → 295床
在宅要介護者538人中
要介護度5]31人4]41人3]60人2]86人