・1,000、2,000G/Tクラスで使い勝手のよいR0/R0船を造るべき。(K社:油送船、コンテナ船)
(RO/RO船、フェリー増加に否定的な見解)
・RO/RO船、フェリーのニーズは懐疑的。むしろ、従来の船種の活用に注力すべき。(A社:一般貨物船)
・一般貨物船からRO/RO船への移行は急速には進展しない。陸運との連携が普及拡大のネック。(E社:セメント船)
・タンカーの場合、近代化船化した場合、費用増に見合った効果は見出せない。荷役システムや操船設備の近代化に対して船員が対応できない。(F社:油送船)
・JRに対しコスト、スピード面で劣勢であるため、RO/RO船が今後増加するとは思われない。(G社:特殊タンク船、セメント船、油送船)
・RO/RO船は乗組員を組織化しなければならないため、小型船には向かない。(I社:油送船)
・RO/RO船は航路、積荷の制約があるため、伸びにくい。(M社:一般貨物船)
(船型大型化に肯定的な見解)
・船型別には輸送合理化により199G/Tは少なくなる方向。(B社:一般貨物船)
・船舶の大型化と共に船主の淘汰、集中が今後進展しよう。(C社:油送船)
・船舶の大型化は今後進展しよう。(E社:セメント船)
・今後求められるタンカーはタイプIIIで、一括大量輸送の方向へ進むと思われる。(I社:油送船)
(船型大型化に否定的な見解)
・船舶の大型化も懐疑的。大型化してもロットが集まらない。(A社:一般貨物船)
・船を大型化するためには港湾や港湾設備を大型化、陸との接続改善が必要である。
大型化しても荷物が確保できない。(G社:特殊タンク船、セメント船、油送船)
・大型化してもスケールメリットが出ないケースもある。ケース・バイ・ケースで考えるべき。(H社:各種船種)
・大型化の問題点は貨物確保、寄港可能な港の少なさ、である。(K社:油送船、コンテナ船)
9]船員間題
短期的には過剰感が強いが、長期的には船員需給が逼迫するという見方では一致している。にもかかわらず、長期的な視点での対策を行う余裕がないのが実情である。
ワンマン・コントロールについては、安全性の視点から懐疑的な見解が多く見られた。
・将来的には重要な問題になることは確実である。(A社:一般貨物船)
・海運輸送業のコストダウンのためには、船価より人件費削減が重要である。特に陸上の管理部門の省人化が今後の課題。(B社:一般貨物船)