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2.2 膜材の選定(不透過性材料)

 

2.2.1 試験項目

 

オイルカーテンに最適な膜材を選定することを目的として、不透過性材料について評価試験を実施した。供試体の種類を表-6に示す。

 

表-6 供試体種類

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*1:ターポリンとは、合成繊維(ここではポリエステル)に両面から樹脂などを薄く貼り合わせたものである。

*2:ラミネートとは、別々に作られたフィルムと繊維とを熱処理で合わせたものである。ここでは、PPクロスにPEのフィルムを貼り合わせたもの。

*3:EVA(エチレン酢ビコポリマー)とは、酢酸ビニルの含有量によって異なった性質をあらわすが、柔軟性、ゴム弾性に優れ低温特性に富んだ熱可塑性樹脂である。

 

2.2.2 試験方法

 

1]疲労試験

四連型屈曲疲労試験機に各供試体を設置し、水中にて繰返屈曲疲労させた後、風乾させてから引張試験を行い、繰返屈曲による強度への影響を評価する。屈曲回数は20万及び40万回、屈曲周期は1回/sec、屈曲角度は20゜とする。

 

2]耐油性試験

A重油及び軽油に7日及び14日間浸漬させた後、風乾させてから引張試験を行い、油浸漬による強度への影響を評価する。

 

2.2.3 試験結果

 

1]疲労試験

標準の強度を1としたときの屈曲疲労後の各供試体の強度を表-7に示す。

 

表-7 疲労試験結果

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