ハ. 溶接歪みのこし器本体に及ぼす影響
1) 製作した試作品
船用筒形水こし相当品 口径:25mm、100mm
船用H形油こし相当品 口径:100mm の各一台
の大気圧状態、加圧状態共に本体胴鋼管部、入出口鋼管部及び取付面間寸法ほか殆ど溶接歪みの発生はなく良好な結果が得られた。
添付資料 頁9.表1.2.4.5
ニ. 耐圧強度の結果
船用筒形水こし相当品 口径:25mm、100mm
*耐圧試験圧力=0.3Mpa
船用H形油こし相当品 口径:100mm
*耐圧試験圧力=0.75Mpa
で耐圧試験を行なった。
試験の結果カバーパッキン部、溶接部及びプラグネジ部等何れもリークなく良好な結果が得られた。 添付資料 頁8.(2),頁9.表3
ホ. 流量比較試験(流量通過抵抗の比較)
船用筒形水こし相当品及びJISF7121船用筒形水こし
船用H形油こし相当品及びJISF7208船用H形油こし
の同一流量通過抵抗に於ける流量計測を行なった結果
1) 船用筒形水こし相当品はJISF7121船用筒形水こしに比較して
口径:25mm では 約+3%
口径:100mm では 約-3% であった。
2) 船用H形油こし相当品はJISF7208船用H形油こしに比較して
口径:100mmでは約-3%の結果であった。
この数値の差の要因は鋼板製本体形状抵抗によるもので実船での使用上に於て何ら差し支えない流量の差であることが分かった。
添付資料 頁8.(3),頁9.表6.7
ヘ. 溶接ロボット活用度の結果
1) 船用筒形水こし相当品
口径:25mmでは自動ロボット溶接長さは全溶接長さの 72.5%
口径:100mmでは自動ロボット溶接長さは全溶接長さの 63%
2) 船用H形油こし相当品
口径:100mmでは自動ロボット溶接長さは全溶接長さの 67%
の結果であった。
検討課題
*入出口フランジ付き鋼管の本体胴(湾曲)部の自動ロボット溶接の検討
*各溶接箇所の段取り組換え作業の削減による生産性向上の検討など。
添付資料 頁9.表8.9