日本財団 図書館


(2) 横桁が縦桁で支持される場合

066-1.gif

 

(備考)1. 縦桁で支持されるとは、肋板が船底側桁で支持される等を意味する。

 

(3) 基準(案)による構造部材配置及び寸法

各条件での基準(案)算出値から採用した部材配置と寸法をFig.7.4(a)〜(d)、Fig.7.5(a)〜(e)に示す。これらに就いての要留意事項は次の通り。

 

1)横構造方式では上甲板及び船底外板の座屈強度を確保する必要があるので、本検討では500mスペースのパネルブリーカー(カーリング)を設けた。

2)本検討では参考用として、特設肋板等が側桁で支持される場合についても計算したが、実際には側桁が特設肋板等を支えるに足る十分な剛性を持っていなければ支持されるとは認められない。

従って一応計算は行ったが実際には採用しないこととした。

3)横構造方式では最大2.00m以内のスペースで特設肋板等を設けなければならないので、本検討では肋板2枚毎に特設肋板1枚を設けたが(F.S.1.50m)、Fig.7.5(a)と(b)から判る通り特設肋板の深さがかなり大きくなり、倉内の有効スペースの確保面で不利となり、或いは倉内内張りを施す場合等において障害となる。

4)上記3)の不効率回避のため各フレームをWeb Frameとすればスペース的にもメリットがある。

この場合をFig7.5(e)に示す。これとFig.7.5(b)を比較してみると中心線縦桁、横置梁を除けば他は全く同じになっている。

5)以上より、以降の比較はFig.7.4(a)、(c)とFig7.5(e)についてのみ行うこととした。

なお、Fig.7.4(a)と(c)では上甲板の縦通材配置は側桁配置の都合上同一とした。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION