同時に行われた104Hz程度の音速疲労試験結果も含めると、高応力水準の場合、気孔率2%以下ならば疲労寿命にそれほど影響がないようであるが、他のデータと比べると、少し厳しすぎるようにも見受けられる*5.19。
次に、気孔とは異なるが、ティグ溶接ではタングステン電極の一部が溶けて溶接部に巻込む(tungsten inclusion)ことがあり、放射線透過試験で判別できる。NP8(5083相当)-O合金6.4mm板突合せ継手について、通常よりも極端に大きなタングステン巻込みを持つ場合の応力比R=0における疲労強度が求められている44)が、余盛があるときは静的強度を含めて影響しない、とみなしてよい。