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Table7.34 5083-O合金板ミグ突合せ溶接継手(1)の開先溶込み不良と片振り疲労強度24)

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注.

(1) X形開先、溶加材はNG6合金。

(2) R=0. 1,000cpm.

(3) 余盛のフランク角は、6.4mm板が160゚、2.7mm板は120゚程度である。

(4) N=2×106

(5) 5.1mm板。

 

Table7.35 6N01-T5合金押出材ミグ突合せ溶接継手の片振り疲労強度13)

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注.(1) R=0. 1,800cpm.

 

また、融合不良は余盛があると疲労強度に影響しないが、余盛を削除すると溶込み不良の影響に類似となる26)

Fig.7.56は、健全な5083-O合金12mm板突合せ継手について、余盛を現場的にグラインダ仕上げした場合のS-N曲線27)であり、余盛あり(溶接のまま)と比べて疲労寿命がおおよそ倍に伸びている。また、Table7.35は、6N01-T5合金についての同様な疲労試験結果13)である。このグラインダ仕上げは板面まで余盛を除去した場合であるが、溶接のままと比べて疲労強度(応力振幅、N=107)は1.5kgf/mm2向上している。

外観上からのビードの良否は、実技試験における判定基準参考例として文献18)に各写真が提示されているから、それと対比されるとよい。しかし、現場作業のビードは、限られた環境で身体を動かしながら500〜600mmの長さを一息に溶接するのであるから、比べると多少劣るのはやむを得ないともいえるが、現場で比較的多く見受られる不良例を次に示す。

 

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Fig.7.56 5083-O合金12mm板ミグ突合せ継手のS-N曲線27)

 

 

 

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