III. 工作法の相違によるFRP二次接着継手の強度に関する研究・その1
1. 概 要
本資料は、平成7年度から8年度にかけ、社団法人プラスチック協会が防衛庁海上幕僚監部の委託を受けて、海上自衛隊のFRPの特性を十分考慮し信頼性の高い修理に寄与する「修理実施要領」の作成を目的として実施した研究結果の要約である。
平成7年度は「工作法の相違によるFRP二次接着継手に関する研究・その1」として、静的なせん断及び曲げ試験が実施され、8年度においては、「その2」として、工作法の相違による差を明確に把握するために動的(疲労)試験が行われた。
2. 試験板の製作
2.1 試験板の種類
試験板は、板と板との継手部のロングスパン型(継手試験用、記号:L)と上部に積層接着するショートスパン型(継手試験用、記号:S)の2種類とする。
試験板は、L-1〜4、S-1〜4と呼称する。それぞれの記号は次のとおりとする。
1) ロングスパン型試験板