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(1) CAD

このステップは「ワーク」となる小組立ての3次元モデルの作成である。

ここで使うワークとは、機械工業一般の分野で作業対象をいい、概念化には便利なので、この頃から造船でも踏襲するようになった。

部品データは、内構システムで見たように、板厚×板逃げ、並びに形状座標値には取合い角:法線ベクトルを属性として持っている、いわゆる2.5次元なので3次元への転換は可能であり、[ワークデータ]が作成できる。

 

ワークデータは、配材/取付/溶接の各自動化システムで共用であり、工業会標準とするために、当時汎用CAD分野でデータ互換に採用されていたIGESフォーマットとした。

3次元ワークデータからの作画出力を[図7.1.4 小組立ワーク例]に示す。

ちなみに現在は本格的なCADデータ互換フォーマットとして、ISOにてSTEPの設定が進められている。

 

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図7.1.4 小組立ワーク例

 

(2) CAM

ここからは自動化作業の種別毎、取付と溶接は別となる。

説明の具体例には、さきのNCシステムの章で触れた溶接ロボットを援用する。

[属性付加・動作手順]は、NC切断におけるネスティング・カッターパスに相当し、属性としては、溶接種類(脚長)/姿勢がある。脚長は設計情報であり、本来はCADの段階でワークデータが持っておくべきであるが、当時の運用上では筋が通せなかった。

なお、属性を付与する溶接線は[図7.1.5 切断線と溶接線]に見る通り、NC切断線とは異なる。

 

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図7.1.5 切断線と溶接線

 

 

 

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