造船に応用されているのは、NCとプレイバックで、数値現図の関連では、その混合タイプとしての形鋼NC切断機がある。
さきのフレーム処理で見た通り、条材加工では端部切断と中間部開孔は、ほとんどが標準タイプにできるので、その加工をプレイバック・ロボットに担わせ、その位置決めだけを1軸NCに補助させる簡単な装置である。
このNC位置決め装置のようなポジショナーを、ロボット「周辺装置」とよび、その位置決め作動毎に、ロボットはセンサーにて位置確認を行なってから、加工動作を開始するようシーケンスが決められる。
[図7.1.1 切断ロボットに対するティーチインのポイントの切断トーチの姿勢]に端部切断動作のティーチングを示す。
一般にオペレーション・ボード:操作盤でリモコンして行われ、例えばPt.1位置/姿勢では、フランジ縁のタッチ確認及び切込みがマニュアルインプットされる。
形鋼NC切断機のメリットとして、例えば突合わせ継手の切断がある。
[図7.1.2 山形鋼芋つぎ開先]に図解するように、切度はなく簡単な形状だが、ウェブとフランジの"ふところ"部にはフィレットがあり、フランジにもテーパーのある場合がある。したがって開先面は、図の断面の等高線で示すようになるが、手切断で健全に仕上がっているのを見掛けるのはまれである。
この溶接強度に重要な切断も、ロボットなら一度丁寧に教えておきさえすれば、あとはキッチリ繰り返してくれる。