4.4.1 共通入力のファイル化
部品群で共通になる入力をファイルに準備し、部品毎の処理では流用で済むようにしている。
(1) デフォルト・ファイル
ロンジではブロック単位で、トランスフレームでは1船単位で、デフォルト値をファイルにしておけば、エンターキー1打で流用できるので、変化項目のみを入力すればよい。
(2) 外部設定ファイル
さきの[図4.3.2 ロンジ展開軸決定フロー]にあった「※2:プレス加工の最小長さが6M」のような造船所標準類を外部設定コードとして、システム参照ファイルに保存ておく。内容としては:−
※山形鋼のマーキン面デフォルト
※捩れ型の基準見透し高さ・フィルム作画基準
…などがある。
4.4.2 標準マクロ形状
フレームの端部形状や中間の開孔/半開孔(切欠)は、標準化した形状パターンによるマクロ入力となっている。マクロとは、一般の情報処理用語で、複雑な処理を簡単な操作でできるように自動化させる機能をいい、ここでは各種の形状定義を記号コードで代表させている。
(1) フレーム端部
首尾端のウェブ形状の一部を[表4.4.1 山形鋼ウェブ端部タイプ例]に、フランジ形状の方を[表4.4.2 山形鋼フランジ端部タイプ例]に示す。
●INPUT TYPE:形状の記号
ウェブの同じ欄に[S30/S45]があるが、端部形状欄の角度TH=30/45で代えてあり、他のパラメータは同じ。
フランジで同じ欄[S/S1/S2]は、TH=30は同じだが、Aの固定値が3種ある例。
●INPUT DATA:変数値で入力で指定。
この欄に記事のないパラメータはCONSTANT DATA:固定値である。
(2) 開孔
フレーム中間の開孔位置に記号[表4.4.3 開孔形状タイプ例]で指示する。