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4.3.2 垂れ下がりロンジの展開

ロンジでありながら、トランスフレームと同じくウェブ面が平面であるような、側面曲げ/捩れ=0…であるロンジの展開である。このランディングについては、基本データ準備の「フェアリング」の章で説明した。形状展開は、そのロンジが載る平面を取出せばよく、ランディング計算そのものとなる。

 

垂れ下がりロンジ・ランディングを採用する場合、ブロックバットに合わせるロンジの接合部では、すでに[図2.4.6 垂れ下がりロンジの継手]で見たように:−

(1) ウェブ/フランジ両方の突き合わせ継手に、微少なナックルが生じ、

(2) ウェブとフランジの継手端部の切度が、通常のように直角でなく、若干傾斜した形状になる。

これら隣接ロンジ面相互の交叉線計算も、ランディング計算に含まれ、そのデータをロンジ展開に移しておく必要がある。

この一品図の端部を[図4.3.3 垂れ下がりロンジ一品図例]で見てみよう。

両端のバット部で、ウェブ継手には切度が出ず、フランジ:Fc.PLにのみ僅か2°(6〜7/200)の切度である。

 

104-1.gif

図4.3.3 垂れ下がりロンジ一品図例

 

4.4 システム入力量の削減

以上見てきたようにロンジ/トランスフレーム展開は、基本データ以外に入力項目が多いため、都度の部品毎にすべてのデータをインプットしていると、船全体では膨大な時間を要することになる。これを短縮するための工夫を紹介する。

 

 

 

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