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3.5 板継仕上げマーキン

本項ついては別冊『原寸型・定規』の「曲りブロック板継仕上げ基準」に詳しい説明があり、若干の補足に止どめる。

 

主体として使われるのは、これまで説明してきた組立定盤の縦横中央格子を基準とする「定盤基準マーキン」である。

従来の作画現図で工夫された、ブロック全体を一枚の外板と見做して、長さ方向は中央フレーム線、幅方向はその弦に垂直な平面で決まる見透線を基準とする「中央フレーム基準マーキン」も、このシステムで選べるが、数値現図への切替え過渡期の応用が狙いであった。

 

いずれにしても、ブロックの長さ及び幅方向の中間にある縦横基線を押えて、各シーム及びロンジなどの長さ寸法と幅位置寸法を、板沿のガースで計算することに変わりない。ガース長は、直線補間タブシル点列の点間距離を累積すれば求まる。

また、ブロックの曲り形状を、縦横基線端を結ぶタスキ、シーム/バットの弦…など確認チェックするための空間実長も計算する。これも点間直線距離であり、[図3.5.1 空間2点間の距離]に示すピタゴラスの三平方の定理で解ける。

 

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図3.5.1 空間2点間の距離

 

 

 

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