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このように単板処理を独立させ、曲加工をすべてを撓鉄定盤系に流せば、いずれもが明確な定盤面に鉛直及び平行の関係となり、曲げエッジを支える矢盤木高さも指示できるなど…精度が高く判りやすい加工情報になる。

この単板切直しを、別冊『原寸型・定規』で紹介している欧米流の水平面見透にすれば、[図3.3.2 水平見透外板曲型]の要領になる。この方が自在曲げ型もトンボ型方式より安定した構造にできて、曲り形状を寸法表で与えやすい。

 

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図3.3.2 水平見透外板曲型

 

近年は欧米と限らず、しゃがむ姿勢: 蹲踞しての作業は嫌われる傾向にあり、一考に値する。

(2) フラットエンドのタンジェンシーを含む単板切直しフレームライン:平面部基準

単板に平面部を含むので、タンジェンシーラインにほぼ平行な直線に直交する平面で船体を切直したフレームラインを用い、外板展開にはロール展開法を適用する。撓鉄定盤面は単板平面部に一致させるのである。数値ロール展開計算の解説は省略するが、数値測地線展開計算がフレーム・バックセットを押えているように、原理は別冊『現図展開』の作画法に倣うが、シーム・バックセットを押えて、シーム実長を調整している。

この場合の曲げ型は正規フレームの位置で作成する。

(3) ブロック切直しフレームライン:組立定盤基準

さきに概説したように組立工程定点支持定盤の縦横格子面と外板面の交線は、ブロック全体の切直しフレームラインであり、ブロック支持治具表計算や板継ぎ仕上げマーキン寸法計算に利用するが、さらに、これを単板展開や曲げ型の切直しフレームにも流用する方式である。

 単板にマーキンされた切直しフレームは、板毎の線がブロック内では連続し、かつ定盤格子に一致するので配材の目安となる。作画現図での切直しに近くて判りやすく、曲面数値変換の誤差も同一となる。

このように組立と加工が統一されるから、開発当初は、この方が本命であった。ただし加工工程撓鉄定盤での合理性が損なわれるのは、やむを得ない。

 

 

 

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