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図のa・b・c位置の横断面に対応して、半径r1・r2・r3の逆円弧が当てはめられている場合、区間a〜b〜cの間の逆円弧の半径は、[図2.3.4 フィレット半径]のようにr1〜r2〜r3を滑らかな曲線で結び、補間して求めることができる。位置xではrとなる。

船尾端部は、r1の球を転がして回る隅肉巻き形状にする。ちなみに機械系のソリッド・モデルを処理する3D-CADでは、角隅に球を回す整形を「フィレッティング」と定義している。

 

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図2.3.4 フィレット半径

 

これも、(-)アッペンデージとして、[図2.2.7 バウスラスター開孔展開例]で見た外板接続部も、船種によっては[図2.3.5 バウスラスター開孔]のように流線形に丸めを付ける要求がある。詳細説明は別の機会とするが、この場合は逆のフィレットを設けることになる。

 

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図2.3.5 バラウスター開孔

 

2.3.4 フェアリング結果とデータの互換性

事例とした"フェアリングメイト"システムは、シンプルで標準化は取り込まれてないので、その分だけ適用船型を選ばない。

フェアリングの実施例の一つとして、滑走艇に使われているチャイン船型の画面を次頁以下に掲げておこう。

 

 

 

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