曲率とは、1/r: 内接円半径の逆数であることは既に見た。したがって、もし「C2級の非連続」といえば、C0級連続で、かつC1級連続で曲率が異なる場合となる。
図示の線l1の点Pでの内接円半径と、線l2の点Pでの内接円半径とは明らかに異なる。線l1の点Pでの内接円半径は、線l2点Pでの内接円半径より大きい。すなわち、l1の点Pでの曲率は、l2の点Pでの曲率より小さい。
撓いバッテンでのフェアリングでは、バッテンの繋ぎ目を「変曲点」と捉えて、設計のラインズ図面上で、あらかじめ当たりを付けておき、はじめに現図床に白墨で描いておけば、あとのクロスフェアリング作業の収束が早まる(参考: タンジェンシイ以外の変曲点は、例えば設計用フレーム正面図の上で、別冊『原寸型・定規』で説明しているロールラインの流れを出してみて、そのロールライン群の乱れる箇所を連ねると求まる)。
数値バッテンでも、ここで説明した連続性を抑えるのが重要であり、事情はそう変わらない。