2] オンライン相談サービス
センターの重要な役目を果たす相談コーナーは中小事業者が経営的・技術的な問題に直面したとき、即座に利用できる本センターの最も重要な機能である。
登録されたスペシャリストには、定期的にホームページを閲覧するよう依頼し(例えば1日3回)、多数の質問の中から専門分野に関して意見を送付し、質問者と他のスペシャリストを交えたディスカッションをホームページ上で行って、問題解決に寄与する。
その際には、文献や技術情報、専門家、メーカーの紹介などを通じて問題解決を図るとともに、必要に応じて自ら調査や作業を行うことが考えられる。
センター事務局では、このような情報交換がスムーズに行われるようサポートするとともに、緊急対応が必要な問題には、センター事務局が所有する解決事例などを自ら紹介することも考えられ、可能な限り質問者の立場に立って仲介の労を執ることとする。
3] スペシャリスト派遣サービス
上記のデータベース検索サービスやオンライン相談サービスでは対応不可能な、高度に専門的な技術や知識を必要とする問題については、きめ細かな対応を可能とするスペシャリスト派遣サービスを提供する。これは、中小企業にはホームページ上での情報交換や相談でそれらの内容を十分に把握できる人材が限られていると考えられるためであり、センターの機能として不可欠なものである。
その業務は、主に相談者の技術指導にあたるいわゆるアドバイザー業務であり、外板曲げ加工、原図、製造ラインの改善など特殊技能者の実地派遣指導も含まれるが、作業実務者は事業者側が手配をするもので、原則としてスペシャリストが直接作業を行うことはない。
また、センター側では、人材の派遣をスムーズに執行するために、派遣のための条件や期間などを基本仕様書としてあらかじめ設定しておき、スペシャリストはその規程に基づいて円滑に各種の支援業務を行えるよう配慮する。また、派遣に伴う旅費や実費についても、事務局が両者の仲介を行う。
派遣が終了した場合には、その結果についてスペシャリストと派遣先の事業者に、それぞれ所定の様式による報告書の提出を求める。センターは、この報告書を基に実績表を作成し、ホームページ上で公表し更なる機能の充実を図る。
また、派遣時に得られた技術情報などで公表に不都合がないものについては、前記の1]データベースに取り込む。
2) センターの業務
ここでは、主にセンター事務局の業務について検討した。
1] 中小企業の支援業務等の企画
センターは、中小企業の発展を支援するために登録スペシャリストの協力を得て講演会、講習会を企画し、時代に必要な対応を行っていく。