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このように一方では売上減少、他方では修繕依存という特徴が業務上は鮮明になってきている。

 

表4-1-2 造修船の推移

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注)貨物船欄は、一般商船、砂利船、タンカー等貨物を積載するもの。

作業船・官公庁船・旅客船の欄は、引き船、警戒船、国、地方自治体所有船、客船、交通艇等。

漁船欄は、漁船、遊漁船等。

 

1] 新造船

 

新造船売上高は7年度には2,140百万円あったが、これをピークに10年度で一時盛り返したものの、11年度は4社のデータであるが下期の新造船建造の可能性から見て、再び減少、それもかなりの幅で下がる見通しである。新造船は、この3年間で内航船の建造需要が激減しているが、引き船も使用料の低下、代船期間の延長などから建造量は減少している。

当地区では、引き船を7年度に6隻引渡しているが、これをピークに8〜10年度は5隻に止まっている。ただし、9年度は19トン型が2隻あったことから、総トン数、金額ともに前年を大きく下回っている。

貨物船は、7・8年度に各1隻あるのみでその後はなく、今後も期待薄である。その他の船種もなく、新造船は引き船の需要次第という状況になっている。

 

 

 

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