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4]経営上の問題に「売上げの伸び悩み」を挙げている。不況下ではあるが事業の多角化或いは舶用製品の標準化によるコストダウン、新製品の開発などの推進により、事業経営の競争力を強化する必要がある。

 

2) 機関整備・修理・電装業

 

1]船舶の主機関、レーダー等の舶用機器類は、昨今の技術革新により更にハイテク化しており、これに十分対応できる整備技量を常に探求することが重要である。

このなかで、最近、舶用機関はより高効率を求め、限界設計に近い機関が多いことから、より高度な整備技量の習得に努めることが必要である。

2]経営上の問題としては、製造業と同様「売上げの伸び悩み」「従業員の高齢化・若年人材の不足」が挙げられている。

仕事量減少の対策としては、事業の多角化によって対応する必要があるが、昨今の人材不足や景気の停滞により難しい時期である。経営基盤強化のための施策を検討する必要があり、小規模事業者にとっては、共同受注、共同の従業員教育など事業者間の連携は有効な方法であると思われる。

また、従業員の高齢化が進んでおり、若年人材の確保、従業員教育の対策を検討する必要がある。

3]特に機関整備・電装業界は造船業との関連が密接であり、互いの補完関係の強化、情報の交換等で今後協力する方策を打ち出す必要がある。

造船業と整備業の協調により高度化・高付加価値化した修繕業の構築で新たなマーケットを取り込む必要がある。

 

 

 

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