(関東運輸局資料より作成)
これは、好況時に採用された50才代の従業員が非常に多いことが原因であり、これらの人が一斉に定年退職する今後において、技術の伝承や若年者の教育等に大きな支障が予想される重大な問題を抱えている。
(4) 建造・修繕実績
1) 売上高の推移
平成10年の中小造船事業所の鋼船建造実績は、自航船が28隻、4,756総トンで売上高は約59.6億円、非自航船は4隻、3,556排水トンで売上高は約14.4億円であるが、鋼船修繕実績は3,762隻、2,466万総トンで売上高は約90.8億円となっており、各社ごとの新造と修繕の平均売上げ比率は、新造21%に対し修繕は79%となっている。
売上高は、平成5年までは建造、修繕とも120億円程度で推移していたが、平成5年以降急激に減少し、建造は約50%、修繕でも約70%程度にまで落ち込んでいる。 近年の関東地区の全国シェアは、売上高で見ると建造は3〜4%程度、修繕は10〜11%程度で推移している。