出典: 造船業基盤整備事業協会20年のあゆみ
このような状況下で、昭和31年には、わが国は先行していた英国を抜いて建造量世界一を達成するまでになった。その後、第2次造船ブームが昭和38〜41年に頂点に至り、造船業はそれまで乏しかったわが国産業界の外貨獲得の花形として、優秀な人材を集めて急成長を遂げている。
その後、エネルギー革命(石炭から石油へ転換)の波に乗って大型タンカーの時代となり、昭和48年のオイルショックまで急激に日本の建造量は増大し、ついには世界のシェアで50%を超える水準に達した。(図2-1-2)
わが国の急激な造船の発展を支えた要因について、以下の項目があげられている。
1]戦前に培われた民間の高い造船技術があった
2]旧海軍工廠の建艦技術の遺産があった