日本財団 図書館


(2) 木・FRP船

平成10年の管内の木・FRP船の造修実績をみると、建造が1億1,000万円、修繕が6,200万円となり、対前年度比では建造で8,200万円の増、修繕で100万円の増となっているが、ここ3年連続で建造隻数一桁台の推移が続いている。

 

図表I-1-6 木・FRP船造修実績の推移

建造実績の推移

006-1.gif

 

修繕実績の推移

006-2.gif

 

006-3.gif

資料:新潟運輸局資料

 

漁船造修を経営の主体としてきた管内中小造船業の経営状況は極めて厳しい局面にある。無借入で家内工業的経営の事業者はまだしも、株式会社なり有限会社として法人化し借入返済を抱えている事業者の場合には、ひときわ厳しい経営環境であることが想像される。

こうした事態への対応策として、管内の事業者においても、陸上部門への進出等経営多角化を図っているところも見受けられるが、零細であるがため、新規事業分野への取り組みに際して、大型の設備投資や開発投資を要する新規技術の導入等、以降の減価償却負担あるいは借入債務返済負担を生じさせるような投資を伴う展開は難しく、現況の経営資源が活用できる分野への進出が現状となっている。また、業界的特質として、受注がある場合はどうしても漁船造修を優先せざるを得ない場合が多いことも指摘できる。

多角化への取り組みに関しては、第II章内で詳しく検証する。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION