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実証試験で用いた時刻同期方法では、低コストの周波数標準を利用して、受信機のUTCパルスを用いてPLをGPS時刻にスレーブさせた。受信機はPL信号をL1で放送しながらL2で衛星を連続的に追尾した。UTCパルスを処理してパルスのジッタを除去し、周波数及び時刻の誤差を制御した。すべてPLのみによる場合とPLと衛星とを混合した用いた場合の航法性能の概要を表2に示す。このデータは約5分間での静的航法性能を示す。PLと衛星とを混合した場合の性能は、独立なPL相互間の相対時刻誤差が小さい(すなわち、10〜20mの距離誤差)のみではなく絶対時刻誤差も小さいことを示している。

 

表2 野外航法性能の結果概要(初期ソフトウェア)

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実証試験実施後に、より正確な時刻同期方法が組み込まれた。ターゲットPL受信機のコード追尾ループで測定した、2台の独立なPL間の相対時刻誤差を図7に示す。

 

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図7 PLの相対時刻誤差

 

 

 

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