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表1 試験の概要

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開発の経緯

 

ロックウェル・コリンズ社が開発中の擬似衛星(PL)利用の戦場航法システム(BNS)は1998年初頭の簡易プロトタイプから、標準GPS航法システムの精度に近づいたシステムまで進歩してきている。1998年初頭には野外試験を実施してソフトウェアのみによるPL信号のパルス化を実証した。利用したプロトタイプは時刻同期のために配線により相互に接続されていた。現在のPLシステムはRFのパルス化を行うハードウェアを内蔵し、各PLシステムはGPSを共通の時刻基準として利用して、互いに独立に動作する。

 

擬似衛星のハードウェア及びソフトウェア

 

ロックウェル・コリンズ社の自己測量型擬似衛星(SSPL)のブロック図を図1に示す。SSPLはPLGR-II受信機及び携帯型PCにインストールされたPC信号発生器(PCSG: Personal Computer Signal Generator)衛星シミュレータから構成される。PCのソフトウェアによりシステムを制御する。このPCは無線LANによって遠隔制御される。PLGR-IIは計測ポート(IP: Instrument Port)経由でPCに接続され、これによりPCが受信機動作の指令及び監視を行うことを可能とする。受信機は時刻及び位置情報をPCに送る。正確な時刻はPLGR-IIの1PPS(パルス/sec)出力パルスによって提供され、PCSGがこれを受け取る。

 

 

 

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