日本財団 図書館


3 海外動向

 

3.1 MOPSの改訂

 

3.1.1 改訂に伴うRTCAのコメント

 

“The changes to RTCA DO-229A include : information to ensure consistency with ICAO SBAS SARPS, information in support of ionospheric correction calculations, Appendix Q-WAAS Requirements for Helicopters, and updates the Sections and Appendices affected by these changes.”

(RTCAのホームページhttp://www.rtca.org/downloads/doclist.pdfから引用)

「229Aからの主な変更として、(1)ICAO SBAS SARPSとの間で整合がとれるような情報を追加した。(2)電離層補正計算を支援する情報を追加した。(3)ヘリコプターに対するWAASの要求をAppendix Qとして追加した。(4)これらの変更に伴い、セクションとAppendixの更新を行った。」

 

3.1.2 MOPSの変更点

 

3.1.2.1 ソフトウェアの変更が必要な主な項目

 

・ Type27(WAAS Service Message)のコンテンツとフォーマットが変更された。

→サービスエリアの形状が長方形又は三角形(IGPの選択に似ている)となり、サービスエリアの内外でδUDREIが指定される。

→しばらくの間(初期運用の間)は、EGNOSのみがType27放送するだろうとの記述あり。

・ 高速補正のRRC計算におけるPRCpreviousの選択方法の詳細な記述が追加された。

→IODF=3(alert状態)の場合は、タイムアウト値の1/2に最も近い過去のPRCを選択し、IODF≠3の場合は、前回受信したPRCを選択するのが妥当。

・ 別プロバイダーからのSBAS衛星に対する長期補正が放送されることになった。

→229Aでは、SBAS衛星に対する長期補正は無いとされていた。

・ 電離層グリッドポイントに高緯度地方のバンド9と10が追加された。

→IGPの選択アルゴリズムがAppendix Pとして追加された。

・ Type12とType27にもタイムアウト値が規定された。

→共に1日(86400秒)

・ WAAS UNHEALTHY要因の追加された。

→URA Indexが8以上

・ GPS UNHEALTHY要囚の追加と値が変更された。

→URA Indexが8以上

→連続パリティエラーは5回(3秒)

・ 高速・長期の誤差モデルの分散(σ2flt)の計算式が変更された。

・ σ2airとσ2mpの計算式が変更された。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION