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2.2.4 地上評価試験のまとめ

 

1)シミュレー夕を用いた評価

 

試作受信機がMOPSの要求どうりの機能・性能を有していることがTable2-18に指定された試験の結果確認出来た。

 

またMOPSの要求とは別に試作受信機の精度の実力地を見るために実施した静的精度評価で得られた2drms 0.74mは受信機開発担当者として最も懸念されるバイアス的な誤差も認められず、シミュレー夕自体の誤差も含まれたものであることを考慮すると、満足すべきものであることが確認出来た。

 

動的精度評価では、MOPSTable2-23に示すようなダイナミックスの下でも信号追尾が中断することなく、誤差もすべての軸で、最大5m程度に納まっており、信号処理部、測位演算部共に衛星追尾能力やデータの遅れなどに問題がないことを確認した。

 

2)米国WAAS衛星信号受信によるWAAS測位評価

 

国内では現時点で評価することが出来ない、電離層、長期、高速のすべてのデータを使用した測位実験を行うことが出来、システム本来の性能の評価を行うことができた。

 

またメッセージや電離層格子点が同一プロバイダであるにも拘わらず、POR衛星とAOR-W衛星の間で相違があることがわかり、今後の受信機設計上有意義な情報も得ることができた。

 

 

 

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