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I.6.9.5.3 再シーケンシング・ウィンドウ内のパケットの処理

 

再シーケンシング・ウィンドウ内のシーケンス番号を持つパケットの受信時に、既に同じシーケンス番号のパケットを受取っており、再シーケンシング・ウィンドウ内に格納されている場合、そのパケットは複製として廃棄するものとする。そうでない場合は、そのパケットを再シーケンシング・ウィンドウ内に格納する。次に、どのTqタイマも作動していない場合は、HSNRをこのパケットのSNR値に設定し、Tqタイマはその初期値とする。少なくとも1つのTqタイマが作動していて、当該パケットのSNRがHSNR+2に等しいかそれ以上である場合は、新しいTqタイマを始動してHSNRの値を更新しなければならない。少なくとも1つのTqタイマが作動していて、このパケットのSNRがHSNR+1に等しい場合は、HSNRの値を更新するものとする。

 

I.6.9.5.4 XDCEへのパケットの解放

 

NESNに等しいシーケンス番号を持つパケットを受信した場合は、次の手順に従うものとする。

a) このパケット及び既に再シーケンシング・ウィンドウ内に格納されている上限次のミッシング・シーケンス番号までのパケットはすべて、XDCEに転送する。

b) NESNは、XDCEに転送した最後のパケットのシーケンス番号値に1を加えた値に設定する。

c) 解放されたどのパケットに対応するTqタイマも停止する。

 

I.6.9.6 Tqタイマの満了

 

Tqタイマが満了した場合、以下の手順に従う。

a) 再シーケンシング・ウィンドウ内の次のミッシング・シーケンス番号が見つかるまで、NESNを増分する。

b) もはや再シーケンシング・ウィンドウ内にはないシーケンス番号を持つ格納パケットはすべて、XDCEに転送する。

c) どの解放パケットに対応するTqタイマも停止する。

 

I.7 多重化

 

複数のVDLモード3パケットを1つのVDLモード3データリンク・フレームに多重化する場合、以下の手順を使用するものとする。

 

I.7.1 多重化の最適化、勧告

 

複数のパケットが同一XNIへの転送を待っている場合、処理能力を最適化するためにそれらを1つのフレームに多重化する必要があるが、優先順位の異なるSVCに対応するパケットは一括して多重化することはない。

 

 

 

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